薬剤師は様々な医療関係の国家資格の中でも薬剤に関する知識を持ち、医師から処方された薬をチェックして患者さんに渡す仕事です。
医薬分業が日本でも進められた背景もあり、注目が集まっている医療資格です。
国家試験を受ける為には、大学の薬学部か薬科大学で6年間学び、薬剤師養成課程を修了している事が条件になります。
大学は全国の都道府県にあり、公立や私立、国立など色々なタイプの学校があるのが特徴です。
有機化学や生物化学、疫病学や薬剤学を通して調剤から実習までを学びます。
患者さんの命に関わる仕事なので幅広い知識と技術が必要です。
国家試験は卒業時に受験し、年1回の実施です。
生物や化学、薬理や物理だけでなく、衛生や法規などから問題が出されます。優先して勉強したいのは分析化学と放射化学、放射性医薬品と反応速度です。中でも化学の分野は満遍なく勉強する事が大切で、きちんと基礎を理解していれば良い点数が取れるといわれています。
生物は細かい部分まで出題されるケースもあり、勉強した部分を自分の言葉で説明する事ができ、丸暗記はせずに内容を理解している事が合格への近道です。分からない問題があったら青本で調べ、過去問題にも積極的に取り組むことが大切です。
合格率はおよそ70パーセント代で、合格すると厚生労働省の薬剤師名簿に登録されます。登録すると薬剤師の免許が与えられ、全国の医療機関や調剤薬局で働けるようになります。